この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
調教物語~ある男の性癖~
第31章 再生の時
「ほな、パンツも脱がさせてもらうで」
永山の指が腰ゴムを摘まむ。
やはり指が震えている。
『やっぱりそうだわ
この人、意外と純情なんだわ』
疑惑が確信に変わった。
悪い人ではないと思うと
抱かれる嫌悪感が薄れた。
バスルームに入ると
永山は丁寧にも手桶で掛け湯を始めた。
『うふ…昭和のオヤジそのものね…』
裕美子はなんだか楽しくなってきた。
「さ、あんたも掛け湯をして風呂に浸かりなさい」
丁寧にも手桶を裕美子に差し出す。
「せっかくですから
支社長のお体を流させていただきますわ」
「えっ?!」
さあさ、ここに座って下さいなと
裕美子は永山を俗に言われる「スケベ椅子」に座らせた。
「いいのかい?」
ゴクリと生唾を飲む音が聞こえた。
「だってここはラブホテルよ
銭湯じゃないんですもの
スキンシップをしましょうよ」
スポンジを手に取りソープで泡立てながら
裕美子は甘える口調でそう言った。
「いやぁ~…悪いねえ…」
恐縮する永山の背中をゴシゴシと洗い流す。
何だか自分がソープ嬢で
新規のお客様を迎える気分になった。
永山の背中がシャボンだらけになったのを機に
裕美子は、その背中に抱きついた。