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調教物語~ある男の性癖~
第32章 最終章
翌朝から武郎は薫の食堂を手伝い始めた。
「今日は週末だから忙しいはずよ
慣れないうちから忙しい日に始めさせちゃってごめんね~」
薫は、いつも以上に大きな鍋で出汁を作り始めた。
武郎は久々の労働というものに
なんだかワクワクしていた。
カシャカシャと鰹節を必死に削った。
どのメニューも安価なのに
こうして本削りを使っているのだから
不味くなる訳がない。
いくら削っても、すぐさま出汁用に持っていかれる
鰹節を削る腕の筋肉が悲鳴をあげそうになる。
『これを毎日やっているのだから
薫って女はたいしたものだ』
ふと手を止めて薫の後ろ姿を眺めた。
小太りの大きなヒップをプリプリさせながら
右へ左へと休むまもなく動き回っている。
カシャカシャと鰹を削る音が止まったので
薫は「ほら、手が止まってるよ!」と
情け容赦なく武郎を叱りつけた。
『はいはい、わかりましたよ』
叱られて武郎は再び手を動かし始めた。
こうして叱られるのも心地よい。
「あ、そうそう。
前から言っていたけど
週末だから娘が手伝いに来てくれるのよ
帰ってきたら紹介するわね」
薫の娘か…
母親と同じようにポッチャリしてあるんだろうな
どんな子だろうか…
自分とウマが合うといいなと
娘さんに会うのを楽しみにした。