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調教物語~ある男の性癖~
第32章 最終章

かつお節を削り終わると
「今度はテーブルを布巾で拭いておいて」と
命令が下る。

『ったく…人使いの荒い女だ』

この鬱憤は夜に布団の中で
ヒィヒィ言わせてやるからなと
武郎はせっせとテーブルを拭いた。

不意にガラガラと食堂の引戸が開かれた。

「すいません、まだ準備中なんですよ」

武郎は音のした方に背を向けたまま
もう少しお待ちくださいねと詫びた。

そう言ったにも関わらず
その人の気配は出ていこうとしない。

それどころかカツカツとヒールの音を響かせて
厨房へとまっしぐらに歩いて行く。

『えっ?』

押し込み強盗の類いか?
武郎は慌てて振り返った。

だが、人影はすでに厨房に入ってしまった。

チラッと見えた背中のシルエットから
それが女で、かなりの高身長だとわかった。


一呼吸おいて厨房から
「お母さん!誰よ、あの人!!」と
ヒステリックな声が聞こえた。

「ああ、お帰りなさい
ちょっとお店を手伝ってもらおうと
バイトをお願いしたのよ」

「それならそうと
一言だけ私に相談してくれたらいいのに!」

武郎は会話の内容から
さっき入ってきた女が薫の娘なんだなと気づいた。

「あの~…お気に召さないのなら
俺、すぐにでもここを出ていきますので…」

武郎はそう言って鴨居に頭をぶつけないように
背を屈めて厨房に入った。

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