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調教物語~ある男の性癖~
第32章 最終章
「来月には結婚するらしいわ
美女と野獣ってこの事よね」
「そうなんだ…」
武郎の肩からスッと力が抜けた。
書き置き一つ残して部屋を飛び出したので
裕美子の事も心残りの一つだった。
しかし、まさか裕美子がハゲおやじを選ぶとは…
人生ってわからんものだな。
「私も…結婚したいなぁ~…なぁんてね」
意味深な視線を武郎に注ぐと
「さ、お風呂に入って寝よう~」と
二階に上がっていった。
階段を上がる愛弓の尻を眺めながら
愛弓にもいい人が現れるといいなと
愛弓が残したセリフの意味さえ感じずにいた。
小一時間ほどビールを飲んで時間を潰すと
「お風呂、空いたわよ」と階上から愛弓の声がした。
『ったく…女ってのは長風呂だな』
着替えを持って脱衣室に入って
脱衣かごを何気に覗いて武郎はギョッとした。
小さなショーツが脱ぎ捨てたままだった。
しかも、しっかり見てほしいとばかりに
ご丁寧に裏返して股間部分の布地に
武郎は釘付けになった。
思わずそれを手にして
スーッと匂いを嗅いだ。
久々の若い女の香り…
『わざとか?
わざと俺に匂いを嗅がせようと
ショーツだけを残して行ったのか?』
気づけば武郎の男性自身が
激しく勃起していた。