この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
調教物語~ある男の性癖~
第32章 最終章
スーツに着替えるために
武郎は部屋の襖を開けた。
「きゃっ!!」
そこには長襦袢姿の愛弓がいた。
「ごめん!こっちで着替えているとは…」
「だって、元々はこちらが私の部屋だもん」
そうか、そうだったな…
武郎はハンガーからスーツを取ると
慌てて隣の部屋へ移った。
『長襦袢姿って色っぽいものだな…』
ノーブラで乳首のポッチリが浮き上がっているのを
武郎は見逃さなかった。
ん?待てよ…
長襦袢ってことは着物を着るのか?
愛弓のやつ、着付けも一人で出来るのか…
お洒落だと思っていたが
着付けまで出来るとは凄いなと感心した。
武郎が着替え終えた後、
遅れること半時間…
「お待たせ」と言って愛弓が二階から降りてきた。
その姿を見て、武郎は思わず「おおっ!」と
唸ってしまった。
「何よ、馬子にも衣装と言いたそうね」
「いや、冗談でなく、とても素敵ですよ」
三十路前の女が振り袖なんて
本当はイヤなんだけどねと言いながらも
武郎に誉めてもらって愛弓は頬を染めた。
「ほらほら、二人とも早く行きなさいな」
美男美女のカップルを見て
薫は満足げな顔をした。
念入りに化粧をしたのか
夜の暗がりのなかでも
愛弓の美しさはひときわ華やかだった。