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調教物語~ある男の性癖~
第5章 M嬢 加菜恵
このお店に入店するときに
支配人に面接をされて
有無を言わさずに「君、M嬢でよければ雇うよ」と言われた。
この世界も意外と厳しくて
スレンダーな女はS嬢として契約されて
加菜恵のような肉付きの良い女は
自動的にM嬢を命じられる。
もともと性風俗に興味があったのだけれど
ピンサロよりも時給がよいので
この店を選んだ。
ただ、緊縛等でどうしても縄目が残るので
真夏でも長袖を愛用しなければ
目立ってしまうのだけは難儀した。
『さて、今夜はどんなお客様が
私を可愛がってくれるのかしら…』
加菜恵は裸体にシースルーのガウンを羽織ると
M嬢控え室の一角に陣取った。
一方、椎名武郎は定時になると
病院には向かわずに
歓楽街を目指して歩みを進めた。
『咲希を完璧に自分の玩具にするためには
俺自身がS男としてのスキルアップをしないとな…』
得意先回りの合間に
ネットカフェでSMクラブを探しだした。
完璧なM嬢相手なら
手加減せずに、
いろんなプレイを覚えれると考えたのだ。
そして選んだ店が『江戸乱世(エトランゼ)』だった。
他にも候補の店があったが
武郎は店の名前が気に入った。
受付で初めて利用する旨を伝えると
入会金として大枚を支払わされた。