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調教物語~ある男の性癖~
第5章 M嬢 加菜恵
「さて、お客さま…
どのような女性が好みでしょうか」
S嬢とM嬢の二つのファイルが差し出された。
「あ、M嬢さんならどなたでもいいです」
ファイルには顔写真と
プロポーション写真が添えられていたが
武郎は中も開かずに受付けの男性に
そのように告げた。
「かしこまりました
では、待ち時間の発生しない待機中のM嬢さんを
ご紹介しますので3番のお部屋でお待ちください」
連れていかれた部屋には
磔(はりつけ)台や、数々のSMグッズが
用意されていた。
『うほっ!これはまた遊び甲斐がありそうだな』
武郎は鞭を一つ手にして
バシッと打ち鳴らしてみた。
なんとも耳に心地好い音がした。
ほどなくすると「いらっしゃいませ、エミリーと申します」と
可憐な声の女が部屋に入ってきた。
エミリー(加菜恵)は武郎の顔を見るなり
「あっ!」と小さな声で驚いた。
どうして金沢咲希さんの彼氏がこんなところへ…?
立ちすくむ加菜恵に
「どうかしましたか?
さあ、早く服を脱がしなさい」
と武郎は加菜恵に命じた。
「失礼いたしました、ご主人様…」
加菜恵は慣れた手付きで
武郎のスーツを脱がしてゆく。
「それにしても奇遇ですねえ
あなたとこんなところで逢うなんて」
その一言が加菜恵の動きを止めた。