この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
調教物語~ある男の性癖~
第2章 筆下ろし
彼は高校を卒業すると
大学へ進学せずに就職した。
中小企業ゆえに初任給は微々たるものだったが
サラリーを得ると高額紙幣を数枚握りしめて
彼はソープへと向かった。
しかし、店の前の看板を見て
サービス料を確かめると
とてもではないがお世話になれないと諦めた。
しかし、女を知りたい彼は
ネットで『新地』なるものを知った。
合法かどうかのギリギリのようなものだそうだ。
どうやら戦前の赤線というものの
名残りのようなものだった。
彼はいそいそとそのような店が立ち並ぶ界隈に
勇んで足を運んだ。
どの店にするか悩んだが
何かあればすぐに逃げれるように
大通りに一番近い店を選んだ。
店に入ると券売機があった。
『なんだい、味気ないな』
そう思ったが
15分8,000円という金額は魅力的だった。
チケットを買うと係員がやって来て
待合室に通された。
「どういうタイプがいいですか?」
係員がファイルを見せてくれたが
顔写真は載っていなくて
いわゆるスタイルだけが書いてあった。
彼の目に
ぽっちゃりという文字が飛び込んできたので
「じゃあ、ぽっちゃりタイプで」と申し出ると
奥の一室に案内された。