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調教物語~ある男の性癖~
第9章 咲希の無毛地帯
昇りのエスカレーターに乗ると
自然とバッグをお尻に当ててしまう。
パイパンにしたのはいいけれど、
ちゃんとショーツを履いているのに
なぜだかノーパンのような気分になる。
気分的なものなのだろうけど
咲希は股間がスースーしてたまらなかった。
「椎名さん…喜んでいただけるかしら…」
咲希は心底、武郎に惚れていた。
彼のためならどんなことでも出来ると思った。
『こんなに深い愛があるんですもの
どうして諦めることなんてできましょうか』
昨日のお昼に
同僚の伊東加菜恵さんから
「あの人はあなたの手に負える男じゃない」と
言われた事がショックだった。
彼女と椎名さんの関係って…?
もしかしたら
椎名さん、私と彼女の二股をしているのかしら?
ううん、そんなことはないわ
彼はそんなことの出来る器用な男じゃないないもの
咲希は頭に浮かんだ疑惑を必死に振り払った。
交差点で信号待ちをしていると
スッと肩を並べてきた男がいた。
何気なくその男の顔を見て咲希は驚いた。
「椎名さん!」
「おはよう、そんなに驚くなよ
同じ会社なんだから
途中で出会うことぐらいあるだろう」
そう言われればそうなのだけれど
出来れば「君が出社してくるのを待っていた」と
そのように言われたかった。