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サトシのHなエッセイ
第32章 はい、集合してくださ~い!
※※※※※※※※※※※※※※※

喧噪の中、僕達はようやく八坂神社に到着した。 

「えっ・・・先生、本殿はこっちですよ」
副主任の先生の質問にニヤリとしたジジイ・・・いや、山田先生の口元が赤く裂けて見えたのは錯覚だろうか。

「これから、セックスの聖地「大人寺」に行くのです」
【おとな寺~?】

生徒全員が声を揃えて叫んだ。

「知る人ぞ知る、イジリたく・・・いやいや、とてもためになる官能小説の殿堂です」

勝手に鼻息荒く話す、ジジイ。

「そこの小坊主立にエロいと言わせれば、
 貴方もエロ小説の達人」

貴方って・・・誰のこと言ってるの?

僕の突っ込みを無視して、ジジイはズンズンと森の奥に入っていく。
しかたなく皆もゾロゾロと続いていった。

すると、一人では絶対に見つけられない森の奥に、ひっそりと寺があった。
先生は振り向くと今度は声を潜めて言った。

「では、ここでお参りしたら自由行動とします、皆さん★は持ってきましたか?」

僕達はバッグから★を取り出した。
東京駅で新幹線に乗る前に、先生から手渡されたものだった。

「★は五つまで、御賽銭箱に入れたら、私に続いて唱和してください」

訳が分からないが、皆はそれぞれ★を五つずつ、賽銭箱に投げ入れた。
箱の側面に「ファン登録もしてね」と墨書きの紙が貼ってある。

「はい、みなさん、唱和して~!」
ジジイ先生が僕達に背をむけたまま、声を出す。

「エモ、ポチっとな~!」

【えっ・・・?】
みんな、意味が分からず唖然としている。

「唱和してくだいっ!」
振り向いたジジイの口が大きく裂け、赤い舌がニョロニョロ出て不気味なので、みんな仕方なく従った。

【エ、エモ、ポチっとな~・・・】

「拍手が多いと嬉しいな!」
【拍手が多いと嬉しいな!】

もう、ヤケクソである。
先生はおどりながら唱和している。

「★、ポチっとな~!
 まんまんちゃ~!エッウンッ!」

【★、ポチっとな~!
 まんまんちゃ~!エッウンッ!】

「はい、お疲れ様でした。これから、自由行動となります」

満足そうな笑みを浮かべる「腐れジジイ」先生。

「もし、先生と一緒に行きたい方は、次の「チョッと大人」神社へ・・・・」

【もう、ええっちゅうの!】

全員の声が揃い、お後がよろしいようで・・・。

しっつれいしました~!m(_ _)m

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