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サトシのHなエッセイ
第33章 「なぁ、ええやろ?」④
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「ねぇ・・・・」
私の指が胸をなぞるとヤツはくすぐったそうに小さく呻いている。

「な、なんや・・・・?」
平静を保とうとしているけど、声は上ずっている。

「フフッ・・・」
ヤツの弱点を見つけた私は小悪魔の余裕をやっと、取り戻すことができた。

散々、弄ばれた後で私は少女のようにヤツの腕の中で甘えていたからだ。
悔しいけど、ヤツが好きになっていたから。

だけど、ヤツの弱点、乳首が敏感なのが分かると少し、気持ちが落ち着いた。
私の舌が固くなった塊りをなぞると、ヤツは可愛い声で反応する。

「あっ・・・だめ・・・ゆ、ゆり・・・」
まるでそう、ヤツが得意気に見せる12歳の少年のように。

可愛い。
還暦過ぎた「腐れジジイ」なんだけど。

今だけは。
私の愛撫に泣きそうに感じている男。

そう。
私の、私だけの「男」なのだ。

もう、自分を偽るのはやめよう。
私はヤツ、「腐れジジイ」が好きなのだ。

しつこいメール。
女々しい言い訳とスケベ根性。

何もかも、中途半端で。
何もかも、さらけ出している。

ちゅうさん。
ジジイ。

甘えさせてやる。
私にひざまずけ!

そして。
私をギュッとしろ。

これが、私の願い。
これが、私の・・・・。
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