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サトシのHなエッセイ
第33章 「なぁ、ええやろ?」④
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「なんや、ずっと待っとったんか?今、店開けるさかい・・・」
ヤツの声に私は顔を上げた。

「ゆ、ゆり・・・・」
ヤツの声が詰まる。

きっと、私の涙で滲んだ瞳を見て、狼狽えたのであろう。
恥ずかしかったけど、少し、溜飲が下がった。

一時間近くも雨の中、待たされていたのだ。
少しくらいは気遣ってくれても良い筈だ。

「今日は定休日やけど、何や・・・
 アンタが来そうな気ぃして・・・」

ヤツの言葉が終わる前に、その腰をギュッとした。

ヤツは還暦過ぎのジジイだけど、腹は出ていない。
加齢臭もしない。

だから。
ギュッとしても、気持ち良い。

(あったかい・・・・)
そう、安心できるのだ。

ヤツは何も言わず、ギュッとしてくれる。
それが、ヤツ、腐れジジイの良いところだ。

だから。
私は来るのだ。

こんな大雨の日。
私が疼く、雨の夜に。
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