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ご清楚ですが何か
第5章 旧交温めますか?
彰の姿が見当たらない
周りを見回すと
20代前半くらいの女の子達と楽しそうに喋っているではないか

「嫉妬すんなっての。」

松下に諭される

「いや、ただ見てただけだし。」

二人で話していると彰がこちらへくる

「俺あの子達と飯行くことになったわ。幸子もくる?」

「行くわけないでしょ。」

彰は隣の松下に気付いたようだ

「あ、松下さん、ご無沙汰してます。幸子は相変わらず馬鹿ですか?」

彰の足を踏む

「いってぇ。可愛くねぇなぁ。」

彰が女の子達と楽しそうに行ってしまう

幸子は松下とカーレースの続きを始めた
岸壁にぶつかり
大差を付けられて負ける

「お前弱すぎ。相手にならん。」

「うっさい。もっかいしよっ。」

ムキになってコインを追加する
久々のゲームに幸子は心が踊っていた

「うっわ、負けたし。吉村に負けるとかクソだ。」

「やったあああああ!うっれしーー。まっつんジュース奢りね。」

少女のように飛び上がる
童心に帰るとはこの事か

二人で休憩スペースでオレンジジュースを飲む
周りには制服を着た子達で溢れかえっている
明らかに浮いている幸子たちは端の方のベンチに腰掛ける

「カミさんと喧嘩してさ。」

「何で。」

「なんつーか、些細なこと。」

「ふーん。」

今の幸子には良くわかる
些細なことほど、揉める

「でもねぇ、揉めないと深まらないのよ、愛って。」

「何語ってんだよ。お前こそそのまま彰くんとこ泊まっただろ。」

「教えなーい。」

「興味ないし。」

時計を見る
夕方になっていた 
そろそろ帰らねば

「送ってくよ。」


半ヘルを付けて松下のバイクにまたがる
松下とニケツは
あの事故以来だった

「怖くないの?」

松下が振り向く

「怖くないよ。」

幸子は微笑む
何せ一度死にかけたのだ
松下と一緒なら何も怖くないと思った

「私たちいい夫婦になれそうね。」

松下は一瞬無表情になって無言でエンジンをかける
幸子は松下の腰に手を回す

「また一緒に入院したいね。」

「縁起でもないこと言うな。」

バイクが走り出す
夏の空気が一瞬にして風に変わる
気だるさも何もかも吹き飛ばす 
信号待ちで松下が話し掛けてくる

「もしさ、」

「ん?」

松下に顔を近づける
今にもキスできそうなくらいに近い
見つめ合う




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