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ご清楚ですが何か
第1章 新しい苗字、新しい家族
結局二人揃って会社戻りエレベーターに乗る
もう1人男性が乗ってくる
お洒落な紺色のスーツ

「お疲れ様です。」

松下が挨拶をする
背中向きに階のボタンを押しているので顔が見えない

「あ、ちょうど良かった、吉村紹介するよ。今度転籍で来ることになった荒木君。」

男性が振り向く
幸子は固まった

「あ、」

昇だった

「幸子ちゃん。。」

昇も驚いている

「え、二人知り合いなの?」

松下も驚いている

「知ってます。よろしくね吉村さん。あ、もう苗字変わったんだよね?おめでとう幸子ちゃん。」

昇が社会人の顔に戻って挨拶をする

「ありがとうございます。」

幸子も大人の対応に戻る

「知り合いなら話早いや。荒木さん、今度この吉村と出張なんで、鍛えてやってください。食い意地だけは張ってます。」

昇が笑う

「僕、専務に挨拶があるんでここで。」

昇が11階で降りる

「で、どこの飲み屋で引っ掛けたんだよ?」

松下がおちょくってくる

「ちょっと何言ってるか。」

幸子も淡々と交わす

「出張先で押し倒すなよ。」

もう倒されてますって

「はいはい。」

松下とおちゃらけながらブースに戻る
鶴見や新人君の視線を感じたが
研修の新幹線のチケット取らなくては
幸子は視線を後目にパソコンを開いた

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