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私んちは淫乱家族ー続編<夏の終わりに>
第10章 ★スワッピング騒動★

お父さんは、首をひねって熟考しています。
「その息子が、両親の夫婦交換のためにわざわざ車を運転して来るとはどういうことなんだ? もしかして、旦那が高齢でつり合いが取れないから、イキのいい息子をおまけに付けようって魂胆なのかな……3対2ってことか?」
お兄ちゃんが大きくうなずいて言い添えます。
「うん。もしよろしければ3人でスワッピングのお相手をしますって書いてある」
「あらいやだ、お父さんは28歳の若い奥さまとだからいいけど、私は51歳の旦那さまと、大学生の息子の二人を相手にするってことなの?」
渋面をつくろっていたお母さんですが、3対2と聞いたとたんに、期待度が満開に弾けて瞳を潤ませています。
そうです、お母さんはすでに、完全にその気になっているのですよ。
すかさずお兄ちゃんは、煽るようにお母さんにとどめを刺します。
「夫婦限定だから息子の写真は無いけど、かなりのイケメンらしいよ。お母さん好みかもしれないよ。ねえ、お願いだからさあ、もう後へは引けないんだから……」
お父さんが決断して言い切ります。
「そこまで決まっているなら、行かないわけにはいかんだろう。相手のご夫婦にも、旅館にも迷惑をかけてしまう。温泉も久しぶりだし、お母さんと二人で行くことにしよう」
「ありがとう、お父さん。助かったよ」

