この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
私んちは淫乱家族ー続編<夏の終わりに>
第10章 ★スワッピング騒動★

お兄ちゃんの軽率な失態に、お母さんは動揺して言葉を失っているのですが、お父さんは冷静です。この不始末をどう処理すれば良いかと、対策を考えているのです。
「おい健二、いったい何が、どこまで決まってるんだ? 詳しく話してみろ」
「うん。来週の土曜日の午後3時に、志賀高原の温泉宿の大露天風呂で待ち合わせということで、その日は泊りで2部屋の予約が入れてあるらしいんだ」
「あら、来週の土曜日はダメだわよ。お父さんは金曜日からの泊りで軽井沢に接待ゴルフだから」
「あ、いやいや、先方の都合で来週のゴルフは中止になった。そうか、宿の予約も入れてあるのか……それで、相手夫婦の写真はあるのか?」
お兄ちゃんは、スマホを開いて相手夫婦の写真を見せます。
お母さんも覗き込みます。
「あら、奥さまは若いのに、旦那はかなり老けてるわねえ。年齢は確かめてるの?」
「うん、旦那は51歳の公務員で、奥さまは28歳の主婦」
「へえー、ずいぶん年が離れてるのね」
「旦那は再婚らしいんだ。スワッピングはねえ、奥さまの方が言い出しっぺらしいよ」
「そうかあ、51歳の旦那じゃあ、毎日の夫婦生活が物足りないってことかあ」
お母さんは他人の夫婦に興味津々です。
お兄ちゃんは淡々と状況を説明します。
「当日はね、大学生の息子が車を運転して来るらしい」
「えっ、28歳の妻に大学生の息子がいるの? あっ、そうか、奥さまは後妻だから、息子と奥さまは血のつながった親子じゃないってことね」

