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私んちは淫乱家族ー続編<夏の終わりに>
第10章 ★スワッピング騒動★

あと10分で、約束の時間の午後3時になります。
お父さんはすでに、宿の浴衣に着替えて2本目の缶ビールを飲み終えたところです。
お母さんはいそいそと下着姿になって、浴衣の裾の長さを確かめています。
大露天風呂は混浴ですから、女性専用の入浴用バスタオルが用意されているのです。
お姉ちゃんも私も浴衣に着替えて、入浴用バスタオルを持って一緒に部屋を出ます。
廊下を抜けて建屋の外に出ると、男女別の更衣室があります。
浴衣を脱いで入浴用のバスタオルを巻き、外に出れば男女混浴の大露天風呂です。
うっすらと紅葉した山肌が渓谷にせまり、100人はゆうに入れるであろう大露天風呂が眼前に広がっています。
山奥の一軒宿ですから部屋数は少なく、週末の土曜日なのに宿泊客はまばらです。
露天風呂を見渡すと、真ん中あたりに大岩を背にした入浴客が見えるだけで、他に人影は見当たりません。
露天に足を入れて少し歩くと深くなり、腰上までが温泉につかってしまいます。
ゆっくりと歩いて大岩に近づくと、男性が二人、女性が一人、3人並んで湯面から顔を出していました。
お父さんが名乗って相手を確かめると、先方の旦那さまが挨拶を交わしてくれました。
「ようこそいらっしゃいました。妻も私も、今日が来るのをとても楽しみにしておりましたよ。こっちは息子の春樹といいます。おお、これは、お嬢さまもご一緒ですか。おお、奥さまも美人だが、お嬢さまも美しい。いや、実に可愛い」
そう言うと旦那さまは、お姉ちゃんの顔をまじまじと見つめて、そのまま視線を離さないのですよ。

