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私んちは淫乱家族ー続編<夏の終わりに>
第3章 お母さんと勇介くん

何を見たのか勇介くんは、どう説明すれば良いのか言葉を探している様子で、もじもじとして落ち着きません。

勇介くんの話の要所をたぐり出せるように、お母さんはストレートな言葉で誘い出します。

「何を見たの? 浮気の現場でも見ちゃったの? 男とヤッてる現場を見られたおばさまが、口封じのために勇介くんを誘惑してセックスしたとか?」

「いえ、そんなんじゃなくて……隣りのおばさまはマッサージを予約してて、時々マッサージ師が出張して来るんです」

「そうか、分かったわ。そのマッサージ師とおばさまが、不倫してるところを見たのね。その口封じのために勇介くんを……」

「いいえ、マッサージ師は、若い小柄なタイ人の女性だから……」

「えっ、タイ人の、女性……?」

勇介くんの意外な言葉に、お母さんは成り行きの予測が全くつきません。

「じゃあさあ、何を見たの?」

記憶の筋書きをスッキリ整理できたのか、勇介くんは淀みのない口調になって、すらすらとしゃべり始めました。

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