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Start Over Again
第6章 男の匂い
シャツの次にジーンズを脱ぐと朔ちゃんも服を脱ぎ始めた。
え!? …いっしょに入るってこと!??
あらわになる上半身にくるっと背を向けて、あー! と思いながら下着を脱いで勢いよく洗濯機にぶち込み、一足先に浴室へ逃げ込む。
風呂椅子に座ってシャワーを出して温度を調整していると、カチャリという音がして朔ちゃんが浴室に入ってきたのがわかった。
振り返れずにいるとシャワーを奪われ
「目、閉じて。洗ってあげる」と髪を濡らされていく。
よく泡立てたシャンプーが髪全体を包んでいくのを感じながら、最後に美容室行ったのいつだっけ…。と数週間前までの多忙具合を思い出していた。
ああ…誰かに髪洗われるのって気持ちいいな…。
美容師レベルではなくとも朔ちゃんの洗い方は上手で、自分が今、全裸だということも忘れて気持ちよさに身を任せていた。
「かゆいところある?」
「んーん…大丈夫…」
目を閉じたまま返事をすると、シャワーがあてられて泡たちが背中を流れていく。
しっかりと洗い流したあと、軽く水気をしぼり髪ゴムで簡単なおだんごに結われる。
男の子らしからぬ手際の良さに、何か…手慣れてない? と引っかかっていると、ポンプを押す音とぐしゅぐしゅという音が耳に入った。
まさか…とおそるおそる振り返ると、泡立てたボディーソープが私の肩に落とされた。
「待って! 自分、自分で洗う!」
髪はよくても体はよくない! と必死の抵抗もむなしく、朔ちゃんの両手は動きを止めない。
肩と背中を泡だらけにして、次は脇、二の腕、手のひらへと手が移動していく。
割としっかり洗ってくれているけど、微妙にくすぐったくて声が出そうになるのを我慢している。
ぐしゅぐしゅと泡立てる音がして次はどこなのかドキドキしていると、腰をかすってお腹に触れた手がゆっくり上がっていき胸の付け根に到着する。
…!
重みを確かめるように乳房を上下に揺らしてから円を描くように触られて背筋が伸びる。
耳元でふっ…と笑う声がしてそちらに意識が向いたが、指で乳輪あたりを撫でられて意識を戻された。
乳頭に触れるか触れないかギリギリのところを撫で回されて、それに耐えるように自分で自分の腕を掴むと、乳頭が指と指で挟まれた。