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幼なじみとしたいコト
第1章 幼なじみ
「……わかった」
「え……」
「見せ合いっこしよ」
「えっ!? ちょっと待ってよ秋ちゃん。何か変に意地になってない!?」
「なってないよ」
「いや、なってるって!」
次こそ春希は私の腕をグッと掴む。
「秋ちゃん。好きでもないやつに……大事なところ見せるなんて……だめだよ。あとで絶対、後悔するよ……」
真剣な表情をして、ゆっくりと低い声でつぶやく。
春希……?
私の顔を覗き込むその瞳は揺らめいていて、今にも泣いてしまうんじゃないかと思った。
「……春希のこと……好き、だよ」
「え……」
自然とこぼれた言葉に自分で驚く。
私以上に、春希のほうが驚いているけど。
春希は……いちばん近くにいる男の子。
幼なじみだからって、そもそも好きじゃなきゃ、そばにいたりしない。
少しでも嫌悪感があれば、距離を置いてるだろうし。
「好き……だと思う。ライクかラブかは……わかんないけど……」
「……ふっ、わかんないんだ」
春希が目を細めて笑う。
微笑むくらいが通常モードな春希が、顔をくしゃっとさせて笑うなんてめずらしい。というか、かわいい。
「今みたいな笑った顔、見たことない。かわいくて好き」
「そ……っか」
「うん。私がまだ知らない春希の顔、もっと見たい……」
両手で春希の頬をそっと包み込む。
「っ……秋ちゃ……」
至近距離で見つめ合ってる状態に春希は困惑した顔をしている。
そんな顔もかわいいと思ってしまう私は、今日はどこか調子が狂ってるのかもしれない。
ライクか、ラブか。
後悔するか、しないか。
やっぱり、やってみなきゃわかんない。
「春希……見せ合いっこしよ。ほら、早く脱いで。私も脱ぐから」
潔くスウェットパンツを脱いだ私を見て、春希は顔を真っ赤にした。
「脱がしてほしい?」
私の言葉に首を横に振り、戸惑いながらも春希もスウェットパンツを脱ぐ。
チラッと見るとボクサーパンツの中心はしっかり膨らんでいて、春希のソレは早く外に出たそうにピクピクと揺れていた。