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第6章 恵美と真司

真司が待っていた席に恵美は少し緊張して…

恵美「真司くん…ごめんね…遅くなって…」

少し遅刻した恵美がそう言うと笑って…

真司「良いよ…俺が急に呼び出したんだし…」

恵美「…う、うん…へ、返事だよね？」

真司「…う、うん…俺じゃ駄目？」

恵美「駄目じゃないんだけど…今気になる人がいるの…」

真司「！！…そ、そうなんだ？…俺の知ってる人？」

恵美は少し考え首を振り…

恵美「でもその人…モテるから前みたいになるかもって…そんな時に真司くんに告白されて迷ってるの…」

真司「！！…な、ならさ…一度だけ…俺とデートしてよ？」

恵美「えっ？」

真司「してやっぱり駄目だったら諦める…諦められないけど…」

そう真剣に言う真司に…

恵美「…うん…い、良いよ？」

真司「！？マジ？」

コクコク頷き…

真司「ありがとう！…いつなら大丈夫？」

そう聞かれて予定を教えてその場で約束をしてしばらく話をして真司に送ってもらい帰宅した…

真司は思わぬチャンスを得て飛び上がるほど喜びデートの日を心待ちにした…

ヒカルや他の友人にも相談したが会いに行って良かったと思う一方で気になる言葉も聞いて真司はデートから一気にホテルまで連れ込む算段もしていた…

諦められない理由も一度抱いて見ればハッキリするとヒカルが言っていた…女関係が全く無いヒカルにそう言われたが話しを聞いてなるほどと思った…

真司は最終手段としてそこまで折り込みデートに誘った…それも無理な時は軽蔑される覚悟で一度だけさせてくれと言うつもりだった…それで諦めるからと…

周りからも身体の相性は大事だと…真司は確かにそうだと思った…いくら好きでもSEX関係が上手くいかないと沙也香のようにギクシャクしてしまう…

周りにもそうなっているカップルがいる…大抵原因は違うが別れるカップルのSEXは悲惨な内容だ…男だけ気持ち良くなってあとは無視…諸々8割の原因は男…

女が悪い原因は流石に周りには居ないので分からないが…それでも真司は身体の関係だけで恵美とは付き合いたく無かった…

しかし断ろうと思う相手との相性が良く大事にされたら気持ちが傾くかも知れないと…

余り乗り気はしないがマジ惚れしてる真司には選択肢が無かった…