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午前十時を過ぎたなら(恵の選択)~義父との秘密が始まる
第1章 二世帯住宅
夫は背も高く、甘いマスクをしていた。
理系出身という事もあり、お世辞とかおだてる才能は無く、恵も結婚する前からも自分の容姿で夫から誉められた記憶が余り無かった。
そんな事は日本の男性一般に言える事で、さして気にはしていないし多少の物足りなさを感じてはいるものの夫婦愛そのものまでは否定する気は無かったのだが。
しかし夫の仕事も忙しく帰宅も遅くなって「営み」の回数は確実に減っていた。
恵はいつの間にか枯れた神経質な女になっていた。
鏡の中で、いずれ年老いていく自分を想像するのは良い気分がしない。
理系出身という事もあり、お世辞とかおだてる才能は無く、恵も結婚する前からも自分の容姿で夫から誉められた記憶が余り無かった。
そんな事は日本の男性一般に言える事で、さして気にはしていないし多少の物足りなさを感じてはいるものの夫婦愛そのものまでは否定する気は無かったのだが。
しかし夫の仕事も忙しく帰宅も遅くなって「営み」の回数は確実に減っていた。
恵はいつの間にか枯れた神経質な女になっていた。
鏡の中で、いずれ年老いていく自分を想像するのは良い気分がしない。