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午前十時を過ぎたなら(恵の選択)~義父との秘密が始まる
第7章 約束
恵はセックスは好きというほどでは無い。

気持ちが良いと思う事もあったが、どちらかと言えば痛みの方が強く、特に最近の夫の接し方が新婚当時よりも遥かにぞんざいになった気がしているのであった。

だからマンガや小説に表現されているエクスタシー等感じた事も無く、どれもこれもが嘘臭く思えるのである。

しかし今日、苛ついた気持ちで本を開いて見ると妙に引き込まれてしまい、つい食い入るように読んでしまった。

昨日、夫を待ちわびていた分、無意識に興奮していたのであろうか。
まだ、胸の動悸が静まってはいない。
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