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午前十時を過ぎたなら(恵の選択)~義父との秘密が始まる
第50章 夕暮れ
恵は細いため息をつくと、幸せそうな笑顔をこぼした。
そして両腕を差し出すと甘えるような声を出して言った。

「キス・・して・・・」
男は一瞬、躊躇したが天使の誘惑には勝てず甘い蜜を味わった。

薄暗いガレージの車の中で腕をからませるように二人は抱き合っている。
互いの唇を愛おしむように味わっていた。

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