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午前十時を過ぎたなら(恵の選択)~義父との秘密が始まる
第62章 紳士と野獣2
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イタズラな風が恵の前髪を揺らしていた。

くすぐったさに目が覚めた。
気が付くと暗い部屋の中にいた。

何時の間にか毛布がかけられていた。
いい匂いがする。

ソファーから起きあがって、ダイニングを見ると鍋を持つ義父の目と合った。
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