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永眠を捨てた青少年
第2章 2
(5)
小屋の中で、しずは後ろ手に縛られたまま、あお向けで両足を真上に伸ばし大きく広げさせられていた。
両方の足首にはそれぞれ縄が巻きつけられ、その縄は天井の梁の上に引っかけられて真下へと伸び、床に置いてある大きな二つの石と結ばれていた。
しずの足を引っ張る縄は十分な長さではないために、足だけでなく腰まで持ち上がり、ほとんど肩だけが床についた姿勢で動けなくされていた。
龍玄は、小袖に帯を締めただけの着流しのままでしずの後ろに立ち、丸出しになって体液まみれになっているしずの股間の割れ目を、手にした鞭の先で手首のひねりだけで、ぺちっ……ぺちっ……とゆっくり繰り返し軽く叩いていた。
龍玄の鞭が、しずの割れ目のつけ根にある小さな突起を狙って、もてあそぶように軽く当たる。そのたびに誰の身体から出た何の液か分からないものが、飛沫となって小さく周りに散っていく。
鞭が当たるたびに、しずの腰は力なくぴくっと跳ねる。
しずはもう声を出す力もないようだ。
突然——
大きな音とともに、小屋の引き戸が勢いよく開いた。
「しず!!」
開いた入り口には、羽織袴の小霧が立っていた。