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永眠を捨てた青少年
第2章 2
 と、同時に——
 小霧の体は瞬間に移動したかのように龍玄の目の前にあった。
 小霧が振り下ろした刀は、龍玄がかろうじて抜いた刀で受け止められていた。
 二人は向かい合ったまま、つばぜり合いになった。

「……何も首を落としてやることもなかろう……小霧、お前はいざとなると感情に振り回されるのが欠点だな」
 龍玄が徐々に小霧の体を押し返していく。
 小霧の足が少しずつ後ろに滑る。

 やがて小霧の足の力が抜けた。
 龍玄はその機を逃さず、小霧を突き飛ばしつつ袈裟斬りにした——
 はずだった。
 小霧の姿が、消えた。

 突然、龍玄の右足首から鮮血が吹き出し、ひざから崩れ落ちた。
 腱が切れたようだ。
 小霧はいつの間にか龍玄の横をすり抜け、後ろに立ち、右腕だけで持った刀を振り抜いていた。
「義父上……貴様には……剣で勝たなければ意味がない」

 龍玄は低くうめきながらも、笑みを浮かべて言った。
「この糞餓鬼が……! 俺に……剣で勝てると思っていたのか……?」
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