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永眠を捨てた青少年
第2章 2
ふと——小霧は左腕に違和感をおぼえた。
何かが、おかしい。
直後、激痛が小霧に襲いかかってきた。
小霧は床を見た。
自らの左手首が——
転がっている。
小霧は痛みのあまりその場にうずくまり、左腕を押さえながら絶叫した。
——やっと、龍玄に一矢報いたと思ったのに……!
——すでにこっちも……
——斬られていた……!
小霧は意識が遠のきそうになるのを感じた。
全身に力が入らない。
懐から手ぬぐいを取り出し、左腕を口と右腕で強く手早く縛る。
——だめだ。
——今……気を失うわけには、いかない……!
立ち上がろうとするが、体に力が入らず、うずくまったまま動けない。
小霧は気力を振りしぼった。
自らを奮い立たせる。
何かが、おかしい。
直後、激痛が小霧に襲いかかってきた。
小霧は床を見た。
自らの左手首が——
転がっている。
小霧は痛みのあまりその場にうずくまり、左腕を押さえながら絶叫した。
——やっと、龍玄に一矢報いたと思ったのに……!
——すでにこっちも……
——斬られていた……!
小霧は意識が遠のきそうになるのを感じた。
全身に力が入らない。
懐から手ぬぐいを取り出し、左腕を口と右腕で強く手早く縛る。
——だめだ。
——今……気を失うわけには、いかない……!
立ち上がろうとするが、体に力が入らず、うずくまったまま動けない。
小霧は気力を振りしぼった。
自らを奮い立たせる。