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永眠を捨てた青少年
第3章 3
 しずは広く清掃の行き届いたその脱衣所で、洗面台の前の大きな鏡に映る自分の身体を見た。
 とっさに、両腕で自分自身を抱きしめるように痣だらけの上半身を隠す。
 そしてうつむいた。
 しずの脳裏に小霧の姿が浮かぶ。

「どぉ? さっぱりしたでしょぉ?」
 扉の外から、胡珀ののんびりした声が聞こえてきた。

「はい……おかげさまで……あの……椅子も絨毯も汚してしまって……申し訳ございませんでした」
「そぉんなの全然気にしなくていいのよぉ。新しい服、そこに置いておきましたからねぇ」
 そばのカゴにはきれいに畳まれた新しいワンピースと下着が置いてある。

 続けて、胡珀の声が聞こえてくる。
「……あたしねぇ、若い頃は若さまが大好きだったの」
「えっ?」
「だってぇ、いい男でしょ?」
 しずは何と答えていいのか分からなかった。
「でもねぇ、そっけないの。ずうっと。全然かまってもくれない」
 しずは少しだけ、うれしい気持ちになっている自分に気づく。
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