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永眠を捨てた青少年
第3章 3
知らないことはこれから教えてもらえばいい。
しずはそんなことを思いながらいつの間にか寝入っていたが、途中でふと目を覚ました。
今は何時頃だろうか——顔を横に向け、暗闇の中、そばのサイドテーブルに置いてある置き時計に手を伸ばした。
時計をつかんで間近に持ってくる。針は見える。もう少しで四時になる。
しずは、息をひそめて顔だけで周囲を見回した。
やはり気のせいではない——。
何やら小さな音がする。
突然、部屋の窓ガラスが激しく割れて砕け散った。