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永眠を捨てた青少年
第3章 3

(3)

 しずは叫び声を上げたが、それは一瞬だった。すぐに無理やり布か何かで猿ぐつわされて口をふさがれたからだ。
 しずは両腕を後ろ手に手早く縛られると、がっしりとした体格の男に片腕で抱え上げられた。

 割れた窓のそばにもう一人、影が見える。二人いるようだ。
 屋上から侵入してきたのか、窓のすぐ外にロープのようなものが上から垂れ下がっている。しずを抱えた男は片手でそのロープをつかんで滑り、あっという間に地面に降り立った。

 もう一人の男も部屋の窓から外に出て、ロープを伝って降りてくる。
 しずを抱えていた男はしずを地面に立たせると、腕を離した。

 目の前に、さらに一人——大きな体格の、太ったスーツの男性が立っている。
 現世での父——禍須賀だった。
「迎えが遅くなってすまなかったな……さて、家に帰ろうかシズク」

 しずの体が恐怖と拒絶で震え始める。
 今、この屋敷にはしずと胡珀しかいない。
 あらがう方法が、ない。
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