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永眠を捨てた青少年
第1章 1
「へ……んじ……?」
「どうせ死ぬつもりなら、やらせてくださいよ、って……ああ、でも死ぬのをやめたんでしたね、それじゃ別に……」
「どうぞ」
シズクはサトウに寄りかかると、潤みを帯びた瞳でサトウをじっと見上げた。
「……そんなに見られるとこっちが照れくさいんですけど」
サトウの浴衣の衿は少しはだけて、まだ少年の面影を残す頼りなさげな顔とは裏腹に、しっかりした胸板の筋肉が見えている。
シズクはサトウから目を離さず、その胸板の弾力を確かめるかのように手のひらで触れた。
サトウは少し苦笑いしながら、シズクのはだけかけた浴衣の衿に手をかけた。シズクの左肩半分と乳房のふくらみがあらわになる。
ちょうど花火の光がシズクの体を明るく照らした時、サトウの手が止まった。
シズクの体には、細長く青黒い痣が数多く刻み込まれていた。
さっき打ちのめした三人の男のしわざではない。昨日今日ついたばかりの傷とは思えない。
サトウの顔から笑みが消える。サトウはいきなりシズクの首にかかっている縄の輪を絞め始めた。
「どうせ死ぬつもりなら、やらせてくださいよ、って……ああ、でも死ぬのをやめたんでしたね、それじゃ別に……」
「どうぞ」
シズクはサトウに寄りかかると、潤みを帯びた瞳でサトウをじっと見上げた。
「……そんなに見られるとこっちが照れくさいんですけど」
サトウの浴衣の衿は少しはだけて、まだ少年の面影を残す頼りなさげな顔とは裏腹に、しっかりした胸板の筋肉が見えている。
シズクはサトウから目を離さず、その胸板の弾力を確かめるかのように手のひらで触れた。
サトウは少し苦笑いしながら、シズクのはだけかけた浴衣の衿に手をかけた。シズクの左肩半分と乳房のふくらみがあらわになる。
ちょうど花火の光がシズクの体を明るく照らした時、サトウの手が止まった。
シズクの体には、細長く青黒い痣が数多く刻み込まれていた。
さっき打ちのめした三人の男のしわざではない。昨日今日ついたばかりの傷とは思えない。
サトウの顔から笑みが消える。サトウはいきなりシズクの首にかかっている縄の輪を絞め始めた。