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永眠を捨てた青少年
第1章 1
シズクが、苦しげなうめき声を出しながらサトウを見つめる。
その目に涙が浮かび始める。
涙というより——
潤んでいた。
花火はクライマックスに入ったのだろう、大きな音が連続で響き渡り、あたりの暗闇は消え失せ、色とりどりの光で照らされ続けている。
シズクの頬や耳が上気して赤く染まっている。
苦しさの赤とは——違う。
薄く開いたシズクの小さくふっくらした唇から、かすかに吐息がもれている。
サトウは小さく舌打ちして——さらにシズクの首を絞め上げた。
シズクは全身を小刻みに震わせて、苦しそうな顔で声にならない声を小さくもらす。
「あ……かっ……が……」
ふと、サトウはシズクの下半身に目をやった。
浴衣の太ももあたりに染みができている。
その染みは、みるみる間に広がっていく。
サトウはシズクの浴衣の裾をめくり上げ、彼女の太ももをあらわにした。
シズクの足のつけ根から、太ももを伝って幾本もの透明に近い液体がだらだらと流れ出てきている。
その目に涙が浮かび始める。
涙というより——
潤んでいた。
花火はクライマックスに入ったのだろう、大きな音が連続で響き渡り、あたりの暗闇は消え失せ、色とりどりの光で照らされ続けている。
シズクの頬や耳が上気して赤く染まっている。
苦しさの赤とは——違う。
薄く開いたシズクの小さくふっくらした唇から、かすかに吐息がもれている。
サトウは小さく舌打ちして——さらにシズクの首を絞め上げた。
シズクは全身を小刻みに震わせて、苦しそうな顔で声にならない声を小さくもらす。
「あ……かっ……が……」
ふと、サトウはシズクの下半身に目をやった。
浴衣の太ももあたりに染みができている。
その染みは、みるみる間に広がっていく。
サトウはシズクの浴衣の裾をめくり上げ、彼女の太ももをあらわにした。
シズクの足のつけ根から、太ももを伝って幾本もの透明に近い液体がだらだらと流れ出てきている。