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永眠を捨てた青少年
第3章 3
 龍玄が、猿ぐつわされたままの、おびえるしずの頬を指でなぞりながら言う。

「なんとなくしずなんじゃないかって感じがしてたけど確証はないし、俺みたいな生まれ変わりがポコポコいるなんて思わんだろ? 別にそうでなくてもいいし。ただ似ているとは思っていた」
「顔が、とでも……?」
「顔? 顔ねぇ……似ているといえば似ているけど、体の方が似てるかな? おまんこの中の締めつけ方とかうねり方とか」
 龍玄に頬をなぞられているしずの目から、涙があふれ出てきた。

「……今のであんたの中身は間違いなく義父上だと確信できましたよ」
「いきなり義父上かよ気持ち悪い。だいたいそんな大昔のこと覚えてるわけないだろう……あれ? なんで確信? お前、小屋で俺がこいつにハメてたときはいなかったよな? なんでハメたって知ってるの?」
「言動にあんたの下品でクソな本性が出てますから」
「で、お前はこいつのおまんこ試してみたか、小霧?」

 小霧は龍玄をにらみつけたまま、一歩足を彼の方へ滑らせ走り出そうとする。

「熱くなるなって小霧……あそこのおばさん? おばあちゃん? どっちでもいいわ、殺されちゃっていいのか? お前二百年何やってたんだ? すぐ感情的になるところが全然直ってねえ」
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