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永眠を捨てた青少年
第3章 3
「シズク……いや、しずの方がいいか? お前が産まれた時にシズクって名前にしようと思った直感にも理由があったんだな……しず、いつも通り『お父さん』の言いなりになったらいいんだぞ? 拒絶なんかしたことなかっただろう? え?」

 龍玄の言葉にしずは心の中であらがった。そんなことはない。力づくで身体を蹂躙されるようになって、やがてあきらめの境地に達してしまったにすぎない。

 龍玄の指が、しずの下腹からショーツの中へと入ってきて、恥骨をなぞり、さらにその下の割れ目を這ってきた。

「ううううーーー! ふうっ! や……やえへ……っ!」
 しずは羞恥と屈辱と——これまでさんざん身体をもてあそんでいた父の中身が龍玄だったという恐怖と残酷な事実に、気が変になりそうだった。

「恥を知りなさい!!」
 突然、胡珀が大声を上げた。
 しずは胡珀の方を涙目で見上げた。

「今すぐ止めるんです!! あたしなんか殺してくれても構わない!! これ以上彼女の尊厳をないがしろにすることは許しません!!」
 その言葉を言い終わるか言い終わらないかのところで、胡珀はまた祓村に拳銃のグリップで顔を殴られた。
「おあうあん!! やえへっ!!」しずが叫ぶ。
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