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永眠を捨てた青少年
第1章 1
サトウはシズクの顔を見た。
潤んだ目をかすかに開きながら、苦しみとは無縁に思える吐息をもらしている。
サトウはシズクの首を絞めている縄から手を離した。シズクが咳き込みながら呼吸を整える。
サトウは両手でシズクの太ももを優しくつかんで、身をかがめてその白い肌を伝う液体に舌を這わせた。
舌が触れたとき、シズクの全身が、大きく一度跳ねた。
花火を打ち上げる音が響き続ける。
サトウの舌が動くたびに、シズクの全身がゆっくりとよじれる。
そして——
突然、今度はサトウの体が跳ね上がった。
サトウは両腕を引きつったように伸ばし、後頭部から勢いよく血しぶきを上げながら——
シズクの横に倒れた。
二人の後ろに、数人の黒スーツの影が立っていた。
そのうちの一人が片手で拳銃を向けている。やがてその男は拳銃をおろした。
うつ伏せに倒れたサトウの頭部を中心に、雑草がまばらに生える土の上に鮮血が広がっていく。
潤んだ目をかすかに開きながら、苦しみとは無縁に思える吐息をもらしている。
サトウはシズクの首を絞めている縄から手を離した。シズクが咳き込みながら呼吸を整える。
サトウは両手でシズクの太ももを優しくつかんで、身をかがめてその白い肌を伝う液体に舌を這わせた。
舌が触れたとき、シズクの全身が、大きく一度跳ねた。
花火を打ち上げる音が響き続ける。
サトウの舌が動くたびに、シズクの全身がゆっくりとよじれる。
そして——
突然、今度はサトウの体が跳ね上がった。
サトウは両腕を引きつったように伸ばし、後頭部から勢いよく血しぶきを上げながら——
シズクの横に倒れた。
二人の後ろに、数人の黒スーツの影が立っていた。
そのうちの一人が片手で拳銃を向けている。やがてその男は拳銃をおろした。
うつ伏せに倒れたサトウの頭部を中心に、雑草がまばらに生える土の上に鮮血が広がっていく。