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永眠を捨てた青少年
第3章 3
「侍として扱ってあげようと言っているんです。ぜい肉が邪魔で勝負にならなくても、最期くらいは侍として葬ってあげようという僕の慈悲の心ですよ」
「……おもしろいことを言うな。が、お前を叩き斬ったところであれに撃たれるんじゃ話にならん」
龍玄はそう言って、二階廊下から銃を向けている雀之丞の方を指差した。
雀之丞は廊下の柵の前まで来ると、リボルバーを握る手を柵の向こう側へ伸ばした。そして弾倉を開いて残りの弾丸すべてを一階の床に落下させて、続けて銃本体も手から落とした。
雀之丞はそのまま両手を顔の左右に上げて、手のひらを開いて静止した。
胡珀も同様に何も持っていない両手を上げた。
龍玄が軽く鼻を鳴らす。
「……義父上のご心配は無意味ですけどね。どうせ僕が勝つので」
突然、龍玄が刀を構え突進してきた。
小霧がそれを真正面から刀で受ける。
二人がつばぜり合いになる。
小霧はややふらつきながら両手で受けているが、すぐに龍玄に押され始める。
「……そこまで言うなら俺が刀で斬ってやる……侍としての情けだ」
龍玄の顔に変化が現れた。
小霧の目がやや開く。
「……おもしろいことを言うな。が、お前を叩き斬ったところであれに撃たれるんじゃ話にならん」
龍玄はそう言って、二階廊下から銃を向けている雀之丞の方を指差した。
雀之丞は廊下の柵の前まで来ると、リボルバーを握る手を柵の向こう側へ伸ばした。そして弾倉を開いて残りの弾丸すべてを一階の床に落下させて、続けて銃本体も手から落とした。
雀之丞はそのまま両手を顔の左右に上げて、手のひらを開いて静止した。
胡珀も同様に何も持っていない両手を上げた。
龍玄が軽く鼻を鳴らす。
「……義父上のご心配は無意味ですけどね。どうせ僕が勝つので」
突然、龍玄が刀を構え突進してきた。
小霧がそれを真正面から刀で受ける。
二人がつばぜり合いになる。
小霧はややふらつきながら両手で受けているが、すぐに龍玄に押され始める。
「……そこまで言うなら俺が刀で斬ってやる……侍としての情けだ」
龍玄の顔に変化が現れた。
小霧の目がやや開く。