この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
永眠を捨てた青少年
第3章 3
「侍として扱ってあげようと言っているんです。ぜい肉が邪魔で勝負にならなくても、最期くらいは侍として葬ってあげようという僕の慈悲の心ですよ」
「……おもしろいことを言うな。が、お前を叩き斬ったところであれに撃たれるんじゃ話にならん」
 龍玄はそう言って、二階廊下から銃を向けている雀之丞の方を指差した。

 雀之丞は廊下の柵の前まで来ると、リボルバーを握る手を柵の向こう側へ伸ばした。そして弾倉を開いて残りの弾丸すべてを一階の床に落下させて、続けて銃本体も手から落とした。

 雀之丞はそのまま両手を顔の左右に上げて、手のひらを開いて静止した。
 胡珀も同様に何も持っていない両手を上げた。
 龍玄が軽く鼻を鳴らす。

「……義父上のご心配は無意味ですけどね。どうせ僕が勝つので」
 突然、龍玄が刀を構え突進してきた。

 小霧がそれを真正面から刀で受ける。
 二人がつばぜり合いになる。
 小霧はややふらつきながら両手で受けているが、すぐに龍玄に押され始める。

「……そこまで言うなら俺が刀で斬ってやる……侍としての情けだ」
 龍玄の顔に変化が現れた。
 小霧の目がやや開く。
/193ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ