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永眠を捨てた青少年
第3章 3

「貴様が傷を治すひまもなく俺の手ではねてやる……! 今度は左手ではない、首をだ!」
龍玄の顔が——みるみる締まって、別人に変化していく。
同様に、肥満気味だった体も凝縮し、スーツの上からでも分かるほどの筋肉隆々の形状に締まっていった。
間近で刀を受けている小霧の目に映ったものは——
まぎれもなく、かつての龍玄の姿だった。
「俺を剣術で一度も負かすことのできなかった者が……調子に乗るでない……!」
小霧の両足の裏は床についたままだが、龍玄の力に押されてどんどん滑って後退していく。
「小霧……こんな体たらくで俺を斬るなど笑止千万。本当に二百年を無為に過ごしていたんだな貴様は」
小霧の背中が壁に触れた。
もう後退できる場所はない。
「刀での勝負はまたもや俺の勝ちだ小霧!」
小霧は右手だけを刀の柄から離し、すばやく懐に入れた。
次の瞬間。
破裂音とともに龍玄の体はその場にうずくまった。
龍玄の顔が——みるみる締まって、別人に変化していく。
同様に、肥満気味だった体も凝縮し、スーツの上からでも分かるほどの筋肉隆々の形状に締まっていった。
間近で刀を受けている小霧の目に映ったものは——
まぎれもなく、かつての龍玄の姿だった。
「俺を剣術で一度も負かすことのできなかった者が……調子に乗るでない……!」
小霧の両足の裏は床についたままだが、龍玄の力に押されてどんどん滑って後退していく。
「小霧……こんな体たらくで俺を斬るなど笑止千万。本当に二百年を無為に過ごしていたんだな貴様は」
小霧の背中が壁に触れた。
もう後退できる場所はない。
「刀での勝負はまたもや俺の勝ちだ小霧!」
小霧は右手だけを刀の柄から離し、すばやく懐に入れた。
次の瞬間。
破裂音とともに龍玄の体はその場にうずくまった。

