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永眠を捨てた青少年
第3章 3
龍玄が顔中に脂汗を流しながら小霧をにらむ。
「……心底……腹の立つやつだ貴様は……!」
「奇遇ですね、僕もですよ義父上」
龍玄の口に、小霧は銃口を突っ込んだ。
龍玄は何か声にならない声を出してもがいている。
小霧の目が、氷のように冷たく光る。
「見抜けなかった方が悪い」
小霧はそう言い放つと、そのまま立て続けに三回、銃の引き金を引いた。
龍玄の体はそのまま動きを止めた。
息絶えた龍玄の横に拳銃を放り投げると、小霧は立ち上がってふらつく足取りでしずの方へと歩き出した。
途中で、足から崩れ落ちてひざをつく。
小霧がまた立ち上がると、後ろ手に縛られたままのしずが駆けつけてきた。
小霧が手を伸ばし、しずの猿ぐつわを外す。
「小霧さま……!!」
「しず……こんなひどい目に遭わせて申し訳ありません」
そう言いながら小霧は、しずの腕を拘束している縄をほどいていく。
「いいんです……私のせいです」
「……それは違うでしょ」
「……心底……腹の立つやつだ貴様は……!」
「奇遇ですね、僕もですよ義父上」
龍玄の口に、小霧は銃口を突っ込んだ。
龍玄は何か声にならない声を出してもがいている。
小霧の目が、氷のように冷たく光る。
「見抜けなかった方が悪い」
小霧はそう言い放つと、そのまま立て続けに三回、銃の引き金を引いた。
龍玄の体はそのまま動きを止めた。
息絶えた龍玄の横に拳銃を放り投げると、小霧は立ち上がってふらつく足取りでしずの方へと歩き出した。
途中で、足から崩れ落ちてひざをつく。
小霧がまた立ち上がると、後ろ手に縛られたままのしずが駆けつけてきた。
小霧が手を伸ばし、しずの猿ぐつわを外す。
「小霧さま……!!」
「しず……こんなひどい目に遭わせて申し訳ありません」
そう言いながら小霧は、しずの腕を拘束している縄をほどいていく。
「いいんです……私のせいです」
「……それは違うでしょ」