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永眠を捨てた青少年
第3章 3
 小霧の長い塊が、その先端で直接揺さぶってくる。
 叫びに近い声を出しているような気がするが、もうしずにはそれをはっきりと自覚できなかった。

 かろうじて覚えているのは、その下腹の奥に小霧の熱い雄の粘液が、力強く注がれた感触だけだった。

     ※   ※   ※

 小霧はしずと寝転んで抱き合ったまま、ぼんやりしていた。

「小霧さま」
「ん?」
「デートしたいです」
「いきなりですね」
「だって……そういうの、私には最初の人生でも今の人生でも、ぜんっぜん無縁だったんですよ?」
「今の時代で良かったのかも。江戸の昔と違って……今ならいつでも、どこへでも、好きな場所に簡単に行ける。おもしろい娯楽もたくさんある」
「やった!」
 しずは無邪気にほほ笑んで、小霧の顔をじっと見た。
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