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永眠を捨てた青少年
第3章 3
「……皮肉なものですね……」
 小霧がぽつりとつぶやく。

 しずも雀之丞も胡珀も、だまったままじっと動かない。
 サイドテーブルの上には、みたらし団子が山積みになった皿が乗っていた。
 小霧は首だけをゆっくり動かし、みたらし団子の方を見てかすかにほほ笑んだ。

「……雀之丞……胡珀」
 小霧の弱々しい声に、呼ばれた二人が静かに返事をする。
「はい」
「余生は……好きなように過ごしてください……二人に跡継ぎができなかったのは、こうなることが決まっていたからかもしれませんね」
 胡珀が何かを言おうとして、それを必死にとどめた。

「二人には……そして雀之丞、あなたの祖先の方々にも……感謝しています」
 雀之丞は無表情のまま、じっと動かない。
「……今こういう状態になって、やっと分かりましたよ……雀之丞、胡珀……楽しい日々だったということが」
「何よりでございます」
 雀之丞が静かに言った。
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