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永眠を捨てた青少年
第3章 3
「けど!!」
 小霧はいきなり大きな声を出した。

「今はそんなこと思っちゃいない……! 幸せなものか……! 本当は……! 嫌だ……! 嫌だ……!! すごく嫌なんだ……!! これだけ死を望んできたのに!! 今は……生きたい!!」

 小霧は必死に、しぼり出すように叫んだ。
 しずは顔を上げ、間近で小霧の目を見ながら、涙を拭いて笑顔を作った。

「小霧さま……いきなり私の方が置いてきぼりにされるなんて、気持ちが追いついてませんけど……私も一度小霧さまを置いてきぼりにしたんです……今度は私の番。おあいこじゃありませんか」
「これは……罰だ! 結局僕は! しずに何も……してあげられなかった……!」
「違います!」

「それで……も……しず……ぼ……くは……」
 小霧の声が弱々しく途切れがちになってきた。

 その時。
 ——ペリ……ペリ……ッ
 しずの頭の中で——またあの音が鳴った。
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