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永眠を捨てた青少年
第1章 1
それは三人の男だった。ゆっくりと女性の方に歩いてくる。
みな二十代後半くらいで、それぞれTシャツや半袖シャツ、ハーフパンツやジーパンといったラフな服装で、身長もばらばらだががっちりとした筋肉が体を覆っている点では共通していた。
それまで無表情だった女性の顔に、徐々におびえの色が浮かんでくる。
三人のうちの一人、スキンヘッドの男が女性の真横に立ち両手をパンツのポケットに突っ込んだまま、彼女が立っている椅子を片足の靴裏でゆっくり揺らし始めた。
「今から死のうってのにおびえてどーすんの……さっさとこいつを蹴飛ばしてあの世に送ってやろうか?」
「……まだ首を縄に通してないのに蹴飛ばしても死ねないだろ」
近づいてきた別の短髪の男が、抑揚のない静かな声で言う。
「待て待て待て、好きにしていーけどオレがヤらせてもらってからに決まってんだろが」
金色に染めた長い髪の男が妙に甲高い声で割り込んできた。
再び花火の明かりが男たちを照らす。三人とも、首筋や二の腕、胸元などにタトゥーを入れているのが見える。
女性はおびえと嫌悪感の混じった顔で、小刻みに震えながら男たちを見ている。体も動かず、声も出ないといった様子だ。
みな二十代後半くらいで、それぞれTシャツや半袖シャツ、ハーフパンツやジーパンといったラフな服装で、身長もばらばらだががっちりとした筋肉が体を覆っている点では共通していた。
それまで無表情だった女性の顔に、徐々におびえの色が浮かんでくる。
三人のうちの一人、スキンヘッドの男が女性の真横に立ち両手をパンツのポケットに突っ込んだまま、彼女が立っている椅子を片足の靴裏でゆっくり揺らし始めた。
「今から死のうってのにおびえてどーすんの……さっさとこいつを蹴飛ばしてあの世に送ってやろうか?」
「……まだ首を縄に通してないのに蹴飛ばしても死ねないだろ」
近づいてきた別の短髪の男が、抑揚のない静かな声で言う。
「待て待て待て、好きにしていーけどオレがヤらせてもらってからに決まってんだろが」
金色に染めた長い髪の男が妙に甲高い声で割り込んできた。
再び花火の明かりが男たちを照らす。三人とも、首筋や二の腕、胸元などにタトゥーを入れているのが見える。
女性はおびえと嫌悪感の混じった顔で、小刻みに震えながら男たちを見ている。体も動かず、声も出ないといった様子だ。