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永眠を捨てた青少年
第1章 1
スキンヘッドの男は女性の後頭部を大きな手でつかむと縄の輪に突っ込み、その輪を上に持ち上げた。女性が苦しそうな表情で小さくうめく。
「俺は別にオマエが気を失ったままでもいいんだわ、終わったら吊っておいてやるから」
「いやいやいやちょっと、オレは泣き叫んでくれた方がいーんだ勝手なことすんな」
「……とにかく降ろせ、ヤりづらい」
男たちはおのおの好き勝手なセリフを吐いている。
スキンヘッドの男が女性の胸元に手をかけ、いきなり浴衣をはだけさせた。女性はブラをつけておらず、形の良い小ぶりな乳房があらわになる。女性が小さく叫ぶ。
「いいねえ、やっぱ浴衣の中はノーブラであるべきでしょ」
他の男たちがその乳房に触れようと手を伸ばした、その時——
「人の家で勝手なことされるのは不愉快なんですよね」
それは別の男の声だった。
突然聞こえてきたその声に、三人の男たちはもちろん、女性も後ろを振り返る。
いつの間にか、三人の男の真後ろに一人の若い男が立っていた。
高校生くらいだろうか。浴衣姿で中背のすらりとした体型で、やや短めのこざっぱりとした髪型だ。
その立ち姿は、体の中心に一本の柱が通っているかのように美しい。
少し細めの目にまっすぐ通った鼻の端正な顔立ちだが、雰囲気は柔らかく優しげで、若干の幼さを残しているためか悪く言えば頼りない印象を受ける。
「俺は別にオマエが気を失ったままでもいいんだわ、終わったら吊っておいてやるから」
「いやいやいやちょっと、オレは泣き叫んでくれた方がいーんだ勝手なことすんな」
「……とにかく降ろせ、ヤりづらい」
男たちはおのおの好き勝手なセリフを吐いている。
スキンヘッドの男が女性の胸元に手をかけ、いきなり浴衣をはだけさせた。女性はブラをつけておらず、形の良い小ぶりな乳房があらわになる。女性が小さく叫ぶ。
「いいねえ、やっぱ浴衣の中はノーブラであるべきでしょ」
他の男たちがその乳房に触れようと手を伸ばした、その時——
「人の家で勝手なことされるのは不愉快なんですよね」
それは別の男の声だった。
突然聞こえてきたその声に、三人の男たちはもちろん、女性も後ろを振り返る。
いつの間にか、三人の男の真後ろに一人の若い男が立っていた。
高校生くらいだろうか。浴衣姿で中背のすらりとした体型で、やや短めのこざっぱりとした髪型だ。
その立ち姿は、体の中心に一本の柱が通っているかのように美しい。
少し細めの目にまっすぐ通った鼻の端正な顔立ちだが、雰囲気は柔らかく優しげで、若干の幼さを残しているためか悪く言えば頼りない印象を受ける。