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永眠を捨てた青少年
第1章 1
 あと何時間後だろうか……?
 丸一日以上放置されることなど、ざらなのだ。
 そう思うと、意識が遠のいていきそうになる。
 身体が、あきらめることを覚えてしまっている。

 シズクはだんだんコンクリートと自分の身体との境目が分からなくなって、一体化していくような感覚に埋もれ始めた。

 意識がますます混濁してきたその時——
 鉄製の部屋の扉がそっと開いた。
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