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永眠を捨てた青少年
第1章 1
サトウはいきなり扉を引くと向こう側に飛び出した。真横に飛んで扉から離れた床にうつ伏せに近い低姿勢で着地する。
その部屋は、ベッドと本棚、ひとりがけのソファが二つとさほど大きくはないテーブルがひとつ。あとはカーペットが敷かれ、全体的に濃茶でまとめられたシンプルなインテリアだった。
銃弾がサトウのすぐ近くの床に撃ち込まれる。
が、サトウは早くも黒スーツの男一人の間近まで低い姿勢のまま詰め寄り、すでに刀で男の頸動脈を切断し終わっていた。
直後に銃声が数発。
しかしその銃弾は、首から血を噴出させている男の背中に全部当たった。
その男の体が突き飛ばされるように床に転がると、その下にはサトウが低い姿勢で刀を構えていた。男の体を盾にしていたようだ。
サトウは発砲してきたもう一人の男の前まで一瞬で移動し、またたく間にその男を袈裟斬りにした。
部屋にはサトウと、男の死体二体だけになった。
シズクは一連のサトウの動きから目が離せなかった。
サトウは階段までとって返して、刀を持ったままもう一方の腕でシズクを抱えるように立たせながら言った。
その部屋は、ベッドと本棚、ひとりがけのソファが二つとさほど大きくはないテーブルがひとつ。あとはカーペットが敷かれ、全体的に濃茶でまとめられたシンプルなインテリアだった。
銃弾がサトウのすぐ近くの床に撃ち込まれる。
が、サトウは早くも黒スーツの男一人の間近まで低い姿勢のまま詰め寄り、すでに刀で男の頸動脈を切断し終わっていた。
直後に銃声が数発。
しかしその銃弾は、首から血を噴出させている男の背中に全部当たった。
その男の体が突き飛ばされるように床に転がると、その下にはサトウが低い姿勢で刀を構えていた。男の体を盾にしていたようだ。
サトウは発砲してきたもう一人の男の前まで一瞬で移動し、またたく間にその男を袈裟斬りにした。
部屋にはサトウと、男の死体二体だけになった。
シズクは一連のサトウの動きから目が離せなかった。
サトウは階段までとって返して、刀を持ったままもう一方の腕でシズクを抱えるように立たせながら言った。