この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
永眠を捨てた青少年
第1章 1
 サトウは左を見た。とっさに目を見開き、シズクをかばうように抱きしめて左方向に背中を向けた。
 銃声。
「ぐ……っ……!」
 サトウがくぐもった声を上げた。
「撃つな! お嬢様に当たる!」
 右側から来る一人が叫んだ。

 シズクはサトウの肩を見た。やや斜め後ろ、Tシャツの袖のつけ根に穴が空き、血が流れてきている。
 サトウはシズクを見て小声で言った。
「大丈夫ですよ、言ったでしょう、死ねないって」

 そして彼は刀をシズクの首筋に当てて、周囲に叫んだ。
「みんな動かないでください! 少しでも動いたらこの人の命はないですよ!?」

 シズクは、自らの首筋に刃物が当てられているにもかかわらず、恐怖をまったく感じなかった。しかしさすがにほほ笑むことはやめておいた。

 サトウがよく通る声をまた大きく響かせる。
「申し訳ありませんね、小説などでどれだけ使い古されたか分からないくらい月並みなセリフで! けど実際この人が殺されたら、あなた方みんなも責任取るためにこの屋敷の主に殺されかねないでしょう!?」
/193ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ