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永眠を捨てた青少年
第1章 1
コン、コン。
突然、ノックの音がとてつもなく大きなものに聞こえてシズクは飛び起きた。
「は、はい!」
返事をして上半身を起こし、荒く息をしていると胡珀が入ってきた。
物腰柔らかな胡珀の姿が、シズクを安心感で満たしていく。
胡珀はいつもの半袖のパフスリーブに腰をしぼったワインレッドのワンピースを着て、エプロンをかけていた。
「シズクさぁん、お茶にしましょお?」
胡珀は相変わらずのんびりした声でそう言うと、持ってきた銀製のトレイを部屋の真ん中のテーブルに置いて、ベッドのシズクに近づいてきた。
胡珀はハンカチを取り出し、シズクの目元をやさしくぬぐう。
シズクはいつの間にか涙を流していたらしい。
シズクはベッドを出て、借りているシンプルで薄手のワンピースの寝間着のまま、胡珀と一緒にテーブルについた。
トレイにはティーポットとカップ、そしてカットされたシフォンケーキが並んでいる。食器はすべてロイヤルコペンハーゲンだ。
「つい今さっきねぇ、焼き上がったばっかりなのねぇ。今日のはねぇ、ものすごぉく良い出来なのよぉ?」
突然、ノックの音がとてつもなく大きなものに聞こえてシズクは飛び起きた。
「は、はい!」
返事をして上半身を起こし、荒く息をしていると胡珀が入ってきた。
物腰柔らかな胡珀の姿が、シズクを安心感で満たしていく。
胡珀はいつもの半袖のパフスリーブに腰をしぼったワインレッドのワンピースを着て、エプロンをかけていた。
「シズクさぁん、お茶にしましょお?」
胡珀は相変わらずのんびりした声でそう言うと、持ってきた銀製のトレイを部屋の真ん中のテーブルに置いて、ベッドのシズクに近づいてきた。
胡珀はハンカチを取り出し、シズクの目元をやさしくぬぐう。
シズクはいつの間にか涙を流していたらしい。
シズクはベッドを出て、借りているシンプルで薄手のワンピースの寝間着のまま、胡珀と一緒にテーブルについた。
トレイにはティーポットとカップ、そしてカットされたシフォンケーキが並んでいる。食器はすべてロイヤルコペンハーゲンだ。
「つい今さっきねぇ、焼き上がったばっかりなのねぇ。今日のはねぇ、ものすごぉく良い出来なのよぉ?」