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永眠を捨てた青少年
第1章 1
 それを聞いたサトウは食べるのを止め、団子が一個だけ残っている串を皿に置いた。
「人生二回目……が本当の話だと?」
「一回目の人生の記憶は……全部残っているんです」
 サトウは再び大きくため息をつく。
「やさしい人ですね。僕のファンタジーな話に合わせてくれるなんて」
「ファンタジーもなにも、今も目の前で実演されたじゃないですか」

 シズクは、ゆっくりと手を伸ばしてみたらし団子を一本取って見つめた。
「……すっかり、冷めちゃいましたね」
「だから温かいうちにどうぞ、とおすすめしたんですけどね」
「私も……みたらし団子、好きなんですよ。それも冷めたもの」
「だから冷めるまで待っていたんですか?」
 シズクは団子を見たままほほ笑んでいる。
「温かいものでも、ずっとおしゃべりしてると冷めちゃうじゃないですか」
「それはそうでしょう」
「いつもそうだったんですよ。しゃべっているというか……だまってしまってる時間の方が長いんですけど、結局冷めちゃって。しかも外ですから冷めやすかったのかも……」
「だまってしまうのはどうして……?」
「緊張と……やっぱり、嬉しさでした……」
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