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永眠を捨てた青少年
第1章 1
シズクはそこでサトウの目を見つめて続けた。
「……あなたもそうだったでしょう?」
サトウの目が少しずつ見開いていく。そして答える。
「……もったいないからって……最後に二人で一気食いするんですね」
シズクはうなずいた。
そしてシズクは手にしていたみたらし団子をほお張った。
サトウも同じく残っているみたらし団子をほお張り始めた。
やがて、サトウが団子を飲み込んで、言った。
「あいつ……元気に長生きしましたかね……右目に黒縁のある猫」
シズクも団子を飲み込んでから答える。
「弥助ちゃん……ですね。私の弟の名前つけたんですよね」
サトウがいきなり立ち上がった。呆然とした顔で、両手の拳を握って震わせている。
シズクがゆっくりとサトウを見上げて言った。
「雰囲気……似てますか? だから『しず』って名前をつけようとしてくれたんですか? 忘れないでいて……くれたんですね……? 私は最初から……一回目の人生から……あなたの顔を知っているんですよ? だって……全然変わってないんですもの……でも……でも……! 本当にそうなのか……ものすごく似ているだけで、違ってたらどうしようって……」
「……あなたもそうだったでしょう?」
サトウの目が少しずつ見開いていく。そして答える。
「……もったいないからって……最後に二人で一気食いするんですね」
シズクはうなずいた。
そしてシズクは手にしていたみたらし団子をほお張った。
サトウも同じく残っているみたらし団子をほお張り始めた。
やがて、サトウが団子を飲み込んで、言った。
「あいつ……元気に長生きしましたかね……右目に黒縁のある猫」
シズクも団子を飲み込んでから答える。
「弥助ちゃん……ですね。私の弟の名前つけたんですよね」
サトウがいきなり立ち上がった。呆然とした顔で、両手の拳を握って震わせている。
シズクがゆっくりとサトウを見上げて言った。
「雰囲気……似てますか? だから『しず』って名前をつけようとしてくれたんですか? 忘れないでいて……くれたんですね……? 私は最初から……一回目の人生から……あなたの顔を知っているんですよ? だって……全然変わってないんですもの……でも……でも……! 本当にそうなのか……ものすごく似ているだけで、違ってたらどうしようって……」